あれから30年 その後のミニマリスト

節約しすぎないシンプルライフ

お金持ちになるのは、さほど難しくはない

 

はじめに

アメリカでは1億円の資産を持つと、お金持ちと認定されます。実証主義の国だけあって、お金持ちの消費行動が詳しく分析されています。

『「ふつうの億万長者」徹底リサーチが明かす お金が“いやでも貯まる”5つの「生活」習慣』 (East Press Business)

彼らは、300ドル以下のスーツを買い、乗っている車の価格は3万ドルほど。倹約により、収入は低くても、お金持ちになれたのです。

これなら日本のサラリーマンでも、億万長者になれるはずです。そのためには、どうすればいいでしょうか。

収入を下回る支出で生活する

当たり前の話ですが、できない人が多いようです。私も毎月赤字で、ボーナスで帳尻を合わせていた時期があります。クレジット・カードで買い物をしすぎると、あとが大変。審査が甘く、会費が無料のカードを持っている人ほど、リスクが高そうです。

世間体よりも、お金の心配をしないですむことのほうが大切

昇進して給料が上がっても、高級住宅街には住まない。億ションも買わない。自分よりも金持ちとつきあうと、身の丈以上に出費がかさみます。懐具合が似ている者同士でつきあうのがいいようです。

子どもを経済的に自立させる

非正規雇用だと、自立はしていても、将来の安定性に不安が残ります。就活の時期が好景気かどうかで決まってしまう部分があるので、悩ましいところです。アッパーミドルは、子を自立させるのがうまい。小さいころから、そう仕込んでます。

価値観を共有し、支えてくれる配偶者を見つける

ふつうの人が、お金持ちになるための必須条件です。ミニマリストの給料取りが結婚してごらんなさい、2人合わせて600万円の収入しかなくても、毎年200万円は貯まります。昇給して800万円になると貯金は400万円です。ミニマリストは、収入がアップしても支出を増やしません。

ミニマリストがそうでない人と結婚すると、支出面で妥協するので、貯金はたいして増えません。かといって、自分の価値観を押しつけたのでは、相手が気の毒です。おそらく、自分も幸せになれないでしょう。

すべてを現金で保有せず、他の資産に換える

住宅と株式が一般的です。高額所得者でない億万長者は、30万ドル未満の住宅を所有しています。アメリカでは中古住宅が売れるので、手入れすれば家の資産価値が上がります。日本では、築20年で粗大ゴミとなりかねません。住宅ローン減税制度というものがあって、10年間で最大400万円も控除されます。

株式投資は控えめに

アメリカの億万長者の資産のうち、株式は20%~30%です。これならリーマンショック級の暴落でもしのげます。もっとも住宅の評価額も下がりますが。

寄付をする

平成17年のデータによれば、寄付で集まる総額を比較すると、アメリカは日本の100倍以上でした。アメリカは、税制が優れているのでしょう。日本でも、ふるさと納税に取り組む人が増えました。ここまでくれば、寄付まであと一歩です。

個人型確定拠出年金iDeCo

住宅ローンの返済が終わってしまった人に向きます。課税所得の多い人なら、掛け金の3割も減税されます。こんなにリターンの大きい金融商品はありません。

まとめ

ミニマリストはお金持ちになる素質を持っています。それを助長してくれるような伴侶に巡り合えるといいですね。