あれから30年 その後のミニマリスト

節約しすぎないシンプルライフ

ジャパニ〜ネパール 出稼ぎ村の子どもたち〜

(私の家政夫)ナギサさんは、お母さんになりたかったと言う。

ネパールの山奥に、出稼ぎの村がある。ネパールでは日給600円なのに、日本なら時給で1000円もらえる。
田舎のわりにはみな裕福なので、その子弟をねらって私立の小学校が開かれた。
世話をしてくれる人がいない子は、寮に入る。寮費は、平均月収の半月分ほどだ。
寮のおじさんは、子どもたちのために食事を作り、洗濯もする。母親になったつもりで世話をするんだけど、母親の代わりにはならないと。

9歳の少女ビピシャの父母は、彼女を日本に呼び寄せようとやっきになる。しかし、本人はきっぱりと拒否。その攻防をみていて、つらくなった。あまりにも大人がアホすぎて。

下校の途中で、母親が日本に行く予定の男の子と語り合う。
少女は、日本に行かなくたって、口紅ぬって、ズボンはいて、タクシーの運転手になればいいさ。ネパールでも、自分にできることがきっとある。お金がすべてじゃないよ。
男の子は、お金があればだいじな人を守ってあげられる。まずは、お金さ。
みたいな、やりとり。とても9歳とは思えぬ賢さ。

空よ答えておくれ、お金と人生とどっちがだいじなんだい?
少女は、そう歌いながら山道を登っていく。
金色夜叉だなあ。

カメラにしつこく追い回されたビピシャに、ドキュメンタリー大賞を献上したい!