あれから30年 その後のミニマリスト

節約しすぎないシンプルライフ

人生の転回はゆっくりと

出産と育児、卒業と就職、結婚と新婚旅行、いろんなことがセットで起こります。それ以前と以後では、くっきり違います。急転回ですね。

ジジババが急転回すると、転倒してケガをします。安全のためには、少しずつ踏みかえながら、進む方向を修正するのがよさそうです。

数年かけて生活を変えてきましたが、その仕上げとして1つの仕事を終わりにし、ブログをはじめました。ふつうの人なら、もっと早くはじめたでしょう。しかし、むかしから二股というのが苦手なのです。

軌道修正するのに、2つの指針を定めました。

  • ずーっと年下の人から学ぶこと。中年の入口でコースを決めたままなので、世の中の変化にぽつんと取り残されているかもしれないからです。自分が説教したくなるような人の方が、正しい選択をしているかもしれない。
  • なるべく人のまねをすること。これまでは無意識のうちに、人のやらないことの方へ足が向いていました。こんどは逆に、みんながやるようなことをやってみようと思いました。というわけで、はてなブログです。

私が選択しなかったのは、ノマドになることです。自分の中には、3つのモデルがありました。いずれも夫婦2人です。

  1. 55歳で定年退職して、永住先を求めて、旅する人。一流企業でサラリーマンをやっているうちに、日本人が嫌いになってしまいました。米国や南米で長期滞在した経験があり、さらにアジアへと目を向けました。それでも、ここという場所が見つからず、漂流したままでもいいか、というのが結論のようです。
  2. 退職後、家を売り払い、キャンピングカーを買って、国立公園のキャンプ地を移動するアメリカ人。そういう人は多くて、行く先々で交流する楽しみがあります。
  3. 小さな船を作り、欧州の運河を巡っているフランスの年金生活者。停泊地では、燃料の補給や下水処理などのサービスが受けられます。

私の場合は、ベースキャンプを定め、そこから各地へアタックするほうが向いているので、ノマドにはなりませんでした。どちらにしても、自分の終着点へ向けて、家をどうするかが課題になりそうです。