あれから30年 その後のミニマリスト

節約しすぎないシンプルライフ

大変な日本史

承久の乱本能寺の変前九年の役宝治合戦大坂夏の陣霜月騒動。おまけに観応の擾乱も。ネーミングの基準がいいかげんで、こんなの暗記しないといけないのでしょうか、入試では。

戦いのBeforeとAfterで何が変わったのか整理したのがこの本です。

乱と変の日本史 (祥伝社新書)

源頼朝の挙兵の図があり、数ページで説明されています。これがテレビになると、たっぷり1時間のバラエティ(林修のレッスン 今でしょ)になる。石浜神社に伝わる浮世絵には、江戸重長がかけた浮橋が描かれていました。ついでに鶴岡八幡と浅草寺との関係も。どうやって測量したのやら。

さて、本書で武士の登場から終焉までの概略がわかります。大坂夏の陣島原の乱西南戦争は、いずれも死に花を咲かせたい浪人たちが集ったのでしょう。

応仁の乱(1467-77)を理解するには、明徳の乱(1391)を読み解くのが早道と本郷さんは述べています。当時66か国のうち11か国も支配する山名氏と足利義満との戦いで、室町幕府守護大名をつぶして勝利を得ました。

幕府側の有力者が細川頼之です。彼は、日本を一つにまとめるのではなく、東日本を切り離しました。ミニマルな形での幕府運営ですね。関東および出羽・陸奥は、鎌倉公方が管轄することになりました。

切り離された関東が安泰だったかというと、享徳三年(1454)に鎌倉公方足利成氏関東管領上杉憲忠を謀殺し、動乱の時代へと突入していきます。京都よりも一足早い戦国時代の幕開けです。

関東戦国全史~関東から始まった戦国150年戦争 (歴史新書y)

本文は読みにくいけど、地図や年表がついているので、小説を読むときの手がかりとなる。