特撮映画の名作「大魔神」をとことん味わいつくす
戦後の特撮映画のベスト3は、ゴジラ、モスラ、そして大魔神
「大魔神」は、怪獣映画ではありません。時代劇です。3作シリーズなのですが、いずれも座頭市や眠狂四郎の監督が作りました。ですから、痛快娯楽映画として、脚本の穴も含めて楽しめます。
「大魔神」は、1作目がベストです。2作目は、前作と似たようなストーリーで水がテーマ。出演者がグレードアップし、鐘の音を効果的に使っています。3作目はマンネリを避けるためか、子役を投入しました。紅葉や苔むした山道がきれいで、雪がテーマです。
さて、1作目ですが、大魔神が暴れるまでに時間がかかります。ストーリーがゆっくり展開し、満を持して登場。期待を裏切らない破壊力です。そして目がこわい。敵味方関係なく、無差別に踏みつぶしていきます。
ゴジラやガメラはリメイクされたのに、大魔神はリメイクされませんでした。その理由を考えていて、ある仮説にたどりつきました。
大魔神は、家内で暴れまわる父親を連想させるからではないかと。なにしろ軍隊というところで、みっちり仕込まれた若者が、結婚して子を作ったのです。キレルとこわい。どうにも止まらない。「ALWAYS 三丁目の夕日」では、堤真一がゴジラになっていましたね。あれはパロディだから笑っていられるのです。
ついでに
企画のヒントになった映画は、
2作目の湖のシーンのオリジナルは、