あれから30年 その後のミニマリスト

節約しすぎないシンプルライフ

ジャパニ〜ネパール 出稼ぎ村の子どもたち〜

(私の家政夫)ナギサさんは、お母さんになりたかったと言う。

ネパールの山奥に、出稼ぎの村がある。ネパールでは日給600円なのに、日本なら時給で1000円もらえる。
田舎のわりにはみな裕福なので、その子弟をねらって私立の小学校が開かれた。
世話をしてくれる人がいない子は、寮に入る。寮費は、平均月収の半月分ほどだ。
寮のおじさんは、子どもたちのために食事を作り、洗濯もする。母親になったつもりで世話をするんだけど、母親の代わりにはならないと。

9歳の少女ビピシャの父母は、彼女を日本に呼び寄せようとやっきになる。しかし、本人はきっぱりと拒否。その攻防をみていて、つらくなった。あまりにも大人がアホすぎて。

下校の途中で、母親が日本に行く予定の男の子と語り合う。
少女は、日本に行かなくたって、口紅ぬって、ズボンはいて、タクシーの運転手になればいいさ。ネパールでも、自分にできることがきっとある。お金がすべてじゃないよ。
男の子は、お金があればだいじな人を守ってあげられる。まずは、お金さ。
みたいな、やりとり。とても9歳とは思えぬ賢さ。

空よ答えておくれ、お金と人生とどっちがだいじなんだい?
少女は、そう歌いながら山道を登っていく。
金色夜叉だなあ。

カメラにしつこく追い回されたビピシャに、ドキュメンタリー大賞を献上したい!

役者のビフォー、アフター

旧作と新作が入り乱れて放送されるので、いろいろ発見があります。

愛していると言ってくれ」(1995)は、登場人物がみな若くて、びっくりしました。
矢田亜希子は、渋谷から直接撮影に駆けつけたような、初々しい高校生。主役と血のつながらない妹です。
それから5年、「やまとなでしこ」(2000)では、あいかわらず妹分という役どころで、不完全燃焼。翌年の「私を旅館に連れてって」(2001)で一気に開花します。

やまとなでしこ」に出てくるCA(客室乗務員)は、合コンばかりやってるのですが、これってクレームつかなかったのでしょうか。時代の違いもあるでしょうが、知り合いのCAとあまりにも違いすぎて、ドラマを楽しめませんでした。

Dr.コトー診療所2004」は、与那国島を舞台にしたお医者さんのドラマ。中島みゆきの主題歌もヒットしました。
主要な産業は漁業で、あとは村役場、小学校、診療所しか職場がありません。
その小学校の先生の娘がぜんそくで、転地療養を兼ねて一家で引っ越してきました。異界からかわいいお姫さまがやってきて、ちまたの小僧どもがそわそわするというよくあるパターンです。子どもたちのモミジ葉のような手にやられました。

村役場のキャストがすごい。課長の小林薫は、映画「パラダイスビュー」(1985)で、いずことも知れぬ沖縄の地で戸川純と戯れていた。職員の大森南朋は、映画「深呼吸の必要」(2004)で、サトウキビ刈りのバイトリーダーをやっていた。そんなふたりが勤める役場は、オキナワン・パラダイス。

大森南朋は、その後社会復帰して、家政夫になったと聞く。
私の家政夫ナギサさん」(2020)

ちょっと気になったのは、「やまとなでしこ」の中で、女は27歳が結婚時期のベストだとのご託宣。バブルのころ、女子の平均結婚年齢は26歳台でした。もっと前は、クリスマス・ケーキにたとえられ、24歳までが適齢期でした。

女は結婚しなくてはいけない、という呪縛が解けたのは、いつごろだったのでしょう。結婚しないのが当たり前になり、わざわざ活動しないといけないので、「婚活」ということばが生まれたのでしょうね。

ちなみに、ここ10年で身内で結婚したのは、すべて30代前半です。一組だけ、初婚ではないので年齢が少し上ですが。

 

パラダイスビュー [VHS]

ドラマは、再放送だけでいいかもしれない

今年の梅雨は長いですね。

そろそろ、西の方から猛暑がやってきそうですが。


湿度が高いとカビが生えたり、室内もじっとり。
しかし、悪いことばかりではありません。
エアコンをつけないので、電気代が安くていい。何年か前は、6月の末からつけてましたからね。
乾燥しやすい肌がしっとりしている。モイスチャなんとかの天然うるおいですね。
なんといっても、熱中症の心配がないのが一番。
猛暑の中、エアコンが壊れたら、人間の方が昇天です。

 

ドラマの再放送で、よかったのが「アシガール」(2017)と「愛していると言ってくれ」(1995)の2つでした。

 

アシガール」は、すばらしい原作をそこなうことなく、イッセー尾形のくさい芝居など味付けもよし。黒島結菜という得難い主役をむかえ、楽しめるシリーズでした。このまま大河ドラマの一作としてカウントしたいほどです。

NHKは将来の朝ドラ候補を抜擢して、ドラマの主役として投入してきます。
でもね、朝ドラなんか出なくてもいいんです。その前に、前哨戦だったはずの出演作がよかったりするから。

黒島結菜といえば、「アシガール」。代表作は、これで決まり。
小芝風花なら「トクサツガガガ」、清原果耶なら「透明なゆりかご」。清原果耶は、朝ドラに決まったようですが。

役者にしてみれば、通過点に過ぎないものが、観るものの記憶に残るものなんです。

 

そうそう、ドラマはほぼ原作のまま進行するのですが、両親の設定が変わってました。お父さんが専業主夫、お母さんがお医者さん。速川家の家計を支えているのは、お母さんなんですね。

家族内での男女の役割の違いとしては、「光の帝国」(2001)が先駆的でした。妻(檀ふみ)が大学の先生、夫( 小日向文世)は売れないフリーライターで取材の時以外は家にいる。
16年たって、専業主夫の時代となりました。今後は、どう変わっていくのでしょう。

 

アシガール Blu-ray BOX

進藤奈邦子 WHOシニアアドバイザー

一ヶ月前、コロナの出口戦略の番組で、久々に進藤奈邦子(なほこ)を見ました。

 

ジュネーブからWHOシニアアドバイザーとして遠隔参加。

欧米からは日本の死亡者数が少ないのはミラクルだと思われているのだから、日本人はもっと自信を持っていいんだよ、というメッセージを伝えたかったようです。

 

今ではすっかり評判を落としたWHOですが、そこにたどり着くまでの進藤さんの人生は波瀾万丈です。

 

1963年に生まれ、高校時代にアメリカに留学し、飛び級で大学への進学が決まっていた。ちょうどそのときに、弟さんの病が重くなって帰国。1年落第して、高2に。

建築家になろうかと思っていたのに、弟に託された夢を実現すべく慈恵医大に進学。脳外科としてスタートするも、そこは100%男社会で、セクハラまでも。

 

内科医に転進したら、妊娠がバレて事実上のクビ。2度目のショックで立ち直れず。

うつうつとした日々を送るも、やがて夜勤のない勤務医として復帰。

子育てしつつ、医療と研究を両立させ、母校から博士号を。これが後に効いた。

 

1997年 国立感染症研究所感染症情報センターに呼ばれ、やがて管理職に。

2002年 厚生労働省よりWHOに派遣

2005年 WHOの正規職員に

NHKの取材はこの年の年末から翌年にかけて。

 

派遣されてSARSの診断基準、臨床管理のガイドライン、感染防御のガイドラインなどを作っていたところ、2年の任期を延長してもらえ、3年目に新ポストができ、600倍以上の競争を勝ち抜いてプロパーの職員となった。

 

WHOというところは、大国のわがままがあちこちで顔をだし、パワハラやセクハラはもちろん、足を引っ張られるのは当たりまえの、魑魅魍魎の住む世界のようです。

公用語は英語とフランス語なのですが、派遣された当初助けてくれたのはフランス語のコミュニティでした。

仕事はハードだけど、子育てはしやすい職場です。

 

日本人にとってWHOは不人気職種なので、派遣されるのは比較的容易。しかし、そこでポストを得るのはとても大変なようです。任活(任官運動)では、日本の資金力とアメリカの政治力をバックに進藤さんが勝ち残りました。

 

WHOへの出資金と人口が多い日本の出身であること、女性であること、博士号を持っていることの3つがプラスに働いています。

 

前のポジションであるメディカルオフィサーは、外交官特権もある国連職員です。派遣社員、正社員、役職定年してシニアアドバイザーに、と理解すればいいのでしょうか。

ですから、自分のところのトップの悪口はもちろん、大口スポンサーを表立って批判することもありません。どこの会社でも、そうですよね。

 

「プロフェッショナル 仕事の流儀」

2006年 「鳥インフルエンザを封じ込めろ」

2009年 「新型インフルエンザを食い止める」 

 この番組に2回出たのは進藤さんだけかも。息子と母親のやりとりをうまくとらえています。命がけでも、現地に行きたい、そういう意気込みも感じ取れます。ドキュメントとして秀逸です。

 

私たちにできること。 新型インフルエンザとの戦い (NHKプロフェッショナル仕事の流儀)

弟さんとのやりとりが詳しく書いてあり、テレビでなんで涙ぐんだかよくかります。

走れ、唯之助!

コロナのおかげで、ドラマの再放送が多くなった。

なかでも、「アシガール」は楽しい。

女子高生が戦国時代にワープし、イケメン武将に出会う。初恋にめがくらんで、現代と過去を行ったり来たりする、という荒唐無稽ドラマ。

ばかばかしさとしては、少女がキョンシーをお仕置きする「霊幻道士」クラス。

タイムトラベルという手垢のついた設定を、ご都合主義まるだしで、あっけらかんと用いている。その潔さは、「イグアナの娘」に通じる。特殊メイクなど使わずに、まさかの着ぐるみで押し通した力技のドラマだ。演じたのは菅野美穂

今は「恋はつづくよどこまでも」でラブコメの下地ができたところゆえ、再放送としてはタイミングがいい。本放送よりも視聴率がとれそう。

アウトドアをさっそうと走る黒島結菜が適役。インドアでくすぶった気分を吹き飛ばしてくれよう。

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