あれから30年 その後のミニマリスト

節約しすぎないシンプルライフ

萩尾望都『一度きりの大泉の話』

1972年9月、マンガ家たちが4人、ヨーロッパへと旅立ちました。メンバーは、山岸凉子、萩尾望都、竹宮惠子、増山法恵。44日間かけてハバロフスク、ストックホルム、ブリュッセル、パリ、スイスを経て、ローマ、ヴェネツィアと回りました。 モスクワでは、ボ…

論語は論外の外

ドラマ「孔子」では、南子という美女が出てきた。60の爺さんが会いに行くのを、弟子たちが総出で引き留める。シルバー婚に反対する息子たちのよう。 漢文の授業でも「論語」を読まされたけど、おもしろくなかった。後世の儒教になると、もう頭痛が痛い。 論…

あおによし 奈良時代小説

奈良時代は710年から784年までの74年間で、天平文化が花開いたと習った。律令国家が完成した時期のはずが、実はいくつもの内乱があり、女帝の時代でもあった。 はじめは肩の力を抜いて読めるものを。 『キサキの大仏』は、聖武天皇が建立した大仏の開眼(752…

女帝は二度死ぬ

奈良時代が、歴史の授業ですっぽり抜けいていた。小説を読むと、その穴がふさがる。 大仏開眼 [DVD] ()内はドラマの配役。 「天平の女帝 孝謙称徳」は、史上唯一の女性皇太子となった阿倍内親王(石原さとみ)のお話。と思って読んだら、むしろ主役は和気…

ゴジラといえば

「架空の森」でしょう。巨匠川原泉の最高傑作です。 ずば抜けたるファンションセンスを堪能できます。 「これを見て 笑い飛ばせる ぐらいの 度量のある男で あったなら… 地位もいらぬ 名もいらぬ」とまるで西郷隆盛のようなセリフ。 夕食には卯の花を、あす…

介護離職のあれこれ

介護同居未遂の私が言うのもなんですが、介護離職は避けた方がよさそうです。資金面から考えても、単身者のアーリーリタイアよりも難易度の高いチャレンジとなるでしょう。 篠田節子『長女たち』は、3つの中編からなる。いずれも2人きょうだいの長女が主役…

美術と音楽が好きな人が喜ぶ本

視覚や聴覚でとらえる芸術を文章で表現するのは難しい。それでも挑戦したくなるのが作家なんですね。 原田マハ『楽園のカンヴァス (新潮文庫)』 主題は、アンリ・ルソー。主役の早川織江は、日本の地方美術館で監視員をしている。挫折を味わった人として登場…

森絵都『みかづき』

『みかづき』は、学習塾を創設した一家の物語。しかも、3世代にわたる大河小説です。 八千代塾から千葉進塾へ 主役がどんどん交代していくので、読んでいる人はどこかで自分と同世代に出会います。 たとえば、小学校に通う蘭は、『巨人の星』や『アタックNo…

新しい職場で働く人へ

できる人は、本を読まなくても行動します。そうでない人にとっては、本が役に立ちます。 新卒向け 山田ズーニー『新人諸君、半年黙って仕事せよ』 新人と書いてありますが、はじめて後輩を指導する人に最適な本です。たぶん、ほぼ日あたりが絶賛しているはず…

朝井まかて『銀の猫』

十朱幸代が千秋実を介護する映画*1がありました。『銀の猫』は、介護をテーマにした時代小説です。 お咲は、バツイチ25歳の介抱人。訪問介護を生業としている。3日泊まり込み、1日休みをとるのが基本ローテーション。しかし、ご指名が多くなかなか休めない…

物語から生まれたレシピ本

料理が得意でなくとも、ページをめくるだけで楽しい本を紹介します。 みをつくし献立帖 (ハルキ文庫 た 19-9 時代小説文庫) 高田郁「みをつくし料理帖」シリーズに登場した料理のレシピ集で、写真付き。 バルサの食卓 (新潮文庫) 上橋菜穂子「精霊の守り人」…

高田郁『みをつくし料理帖』vsあさのあつこ弥勒シリーズ

女の人が書く時代小説の中でも、この2作品は対照的です。 『八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)』 高田郁は、山本周五郎にノックアウトされて時代小説を書きはじめました。『みをつくし料理帖』は、朝ドラのような明るさと軽快さ…

マンガの中のおばあちゃん

おばあちゃんでも有名人はいます。「佐賀のがばいばあちゃん」は吉行和子、「コラ!なんばしよっと」の桃井かおり。正確には武田鉄矢の母ですが。 マンガにも有名人はいるのです。 田辺つる 短編だけど、小説なら芥川賞まちがいなし。とってもかわいらしい。 …

片づけばあさん対決 元祖はどっちだ?

長らく本棚の肥やしになっていた本を2冊紹介いたしましょう。漬物石にはなりそうもないですが、元気なばあさんの声に耳を傾けてみましょう。 おばあさんの知恵袋 桑井いね あたしゃ、明治生まれのおばあさんになりきって、この本を書いたのよ。食べものや道…