あれから30年 その後のミニマリスト

節約しすぎないシンプルライフ

ウォーレン・バフェットのおすすめ本

ウォーレン・バフェットが薦める、誰もが読むべき19冊 | ライフハッカー・ジャパン 19冊あるうち、読んだのは2冊。 どちらも一般向けで読みやすい。 低コストのインデックスファンドを買って、税金も節約しよう。 2024年からはじまる新しいNISAにマッチし…

2023年のノテボコ

NoteBookをノテボコと読んでいた。 ノテボコといえば、ケムンパス・ノート。 ごめんなさいね、コクヨさん。 ふだんは、B5サイズのノートを使用。 その流れで、旅専用ノートもB5だった。 その後、使いやすさを重視してA5のリング・ノートに代えた。 いまは旅…

2022年に読んだ時代小説4選

ふだん読む小説は、江戸時代が舞台のものが多い。 たとえば とか、こんなもの。 こういう人情ばなしが、時代小説の王道ですね。 架空の世界でも、主役に魅力があればOK。 幕末のすったもんだが終われば、明治になるわけで、ときの流れについていくのは大変。…

2022年に読んだマンガ5選

マンガはたくさん読んだけど、最後までいったのは少ない。 その中から選ぶと、 主役が異能者という設定で、関東大震災までの話。 桜沢エリカが描く、女系4代にわたる美容室ものがたり。 おつぎは、東日本大震災後のカフェにまつわる話。 いじめられっ子が、…

評伝『赤星鉄馬 消えた富豪』

イギリス人が書いた『釣魚大全』1653年から、 勇ましきは釣師の生涯そはなによりも抜きんでて幸せに満ち 争いとてなく親しき仲間の寄り集う他の楽しみの かくも空しき砂上の楽園 朝まだき夢幼児の遊びし玩具のあるのみ神の摂理にかなうは釣りのみ禍をだれに…

大変な日本史

承久の乱、本能寺の変、前九年の役、宝治合戦、大坂夏の陣、霜月騒動。おまけに観応の擾乱も。ネーミングの基準がいいかげんで、こんなの暗記しないといけないのでしょうか、入試では。 戦いのBeforeとAfterで何が変わったのか整理したのがこの本です。 源頼…

バッタをばったばったとなぎ倒し

中国の歴史小説のようなタイトル『香君』は、上橋菜穂子の新作。設定は架空の国なのに、地図を見るとタクラマカンとか崑崙とかを連想する。出てくる作物や虫は実在しないのに、読んでいてアレロパシーとかF1種子の話だとわかる。食べ物と政治との関係が前面…

北条義時とはオレのことだ!

大河ドラマ「草燃える」1979年は、源頼朝(石坂浩二)、北条政子(岩下志麻)、北条義時(松平健)、そして二代将軍源頼家が郷ひろみ。武者苦しいところでは和田義盛(伊吹吾郎)や三浦義村(藤岡弘)、きれいどころに草笛光子や岩崎加根子を取り揃えていた…

さくらの季節に読みたい小説

大河ドラマは鎌倉殿、こちらは小田原評定の北条氏。初代早雲から5代氏直までの100年ほどの歴史小説です。北条から見れば、どうして上杉謙信がしつように関東に遠征してくるのかわからない。佐竹義重のしぶとさも同様。真田十勇士や里見八犬伝の両家も、北条…

萩尾望都『一度きりの大泉の話』

1972年9月、マンガ家たちが4人、ヨーロッパへと旅立ちました。メンバーは、山岸凉子、萩尾望都、竹宮惠子、増山法恵。44日間かけてハバロフスク、ストックホルム、ブリュッセル、パリ、スイスを経て、ローマ、ヴェネツィアと回りました。 モスクワでは、ボ…

論語は論外の外

ドラマ「孔子」では、南子という美女が出てきた。60の爺さんが会いに行くのを、弟子たちが総出で引き留める。シルバー婚に反対する息子たちのよう。 漢文の授業でも「論語」を読まされたけど、おもしろくなかった。後世の儒教になると、もう頭痛が痛い。 論…

あおによし 奈良時代小説

奈良時代は710年から784年までの74年間で、天平文化が花開いたと習った。律令国家が完成した時期のはずが、実はいくつもの内乱があり、女帝の時代でもあった。 はじめは肩の力を抜いて読めるものを。 『キサキの大仏』は、聖武天皇が建立した大仏の開眼(752…

女帝は二度死ぬ

奈良時代が、歴史の授業ですっぽり抜けいていた。小説を読むと、その穴がふさがる。 大仏開眼 [DVD] ()内はドラマの配役。 「天平の女帝 孝謙称徳」は、史上唯一の女性皇太子となった阿倍内親王(石原さとみ)のお話。と思って読んだら、むしろ主役は和気…

ゴジラといえば

「架空の森」でしょう。巨匠川原泉の最高傑作です。 ずば抜けたるファンションセンスを堪能できます。 「これを見て 笑い飛ばせる ぐらいの 度量のある男で あったなら… 地位もいらぬ 名もいらぬ」とまるで西郷隆盛のようなセリフ。 夕食には卯の花を、あす…

介護離職のあれこれ

介護同居未遂の私が言うのもなんですが、介護離職は避けた方がよさそうです。資金面から考えても、単身者のアーリーリタイアよりも難易度の高いチャレンジとなるでしょう。 篠田節子『長女たち』は、3つの中編からなる。いずれも2人きょうだいの長女が主役…

美術と音楽が好きな人が喜ぶ本

視覚や聴覚でとらえる芸術を文章で表現するのは難しい。それでも挑戦したくなるのが作家なんですね。 原田マハ『楽園のカンヴァス (新潮文庫)』 主題は、アンリ・ルソー。主役の早川織江は、日本の地方美術館で監視員をしている。挫折を味わった人として登場…

森絵都『みかづき』

『みかづき』は、学習塾を創設した一家の物語。しかも、3世代にわたる大河小説です。 八千代塾から千葉進塾へ 主役がどんどん交代していくので、読んでいる人はどこかで自分と同世代に出会います。 たとえば、小学校に通う蘭は、『巨人の星』や『アタックNo…

新しい職場で働く人へ

できる人は、本を読まなくても行動します。そうでない人にとっては、本が役に立ちます。 新卒向け 山田ズーニー『新人諸君、半年黙って仕事せよ』 新人と書いてありますが、はじめて後輩を指導する人に最適な本です。たぶん、ほぼ日あたりが絶賛しているはず…

朝井まかて『銀の猫』

十朱幸代が千秋実を介護する映画*1がありました。『銀の猫』は、介護をテーマにした時代小説です。 お咲は、バツイチ25歳の介抱人。訪問介護を生業としている。3日泊まり込み、1日休みをとるのが基本ローテーション。しかし、ご指名が多くなかなか休めない…

物語から生まれたレシピ本

料理が得意でなくとも、ページをめくるだけで楽しい本を紹介します。 みをつくし献立帖 (ハルキ文庫 た 19-9 時代小説文庫) 高田郁「みをつくし料理帖」シリーズに登場した料理のレシピ集で、写真付き。 バルサの食卓 (新潮文庫) 上橋菜穂子「精霊の守り人」…

高田郁『みをつくし料理帖』vsあさのあつこ弥勒シリーズ

女の人が書く時代小説の中でも、この2作品は対照的です。 『八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)』 高田郁は、山本周五郎にノックアウトされて時代小説を書きはじめました。『みをつくし料理帖』は、朝ドラのような明るさと軽快さ…

マンガの中のおばあちゃん

おばあちゃんでも有名人はいます。「佐賀のがばいばあちゃん」は吉行和子、「コラ!なんばしよっと」の桃井かおり。正確には武田鉄矢の母ですが。 マンガにも有名人はいるのです。 田辺つる 短編だけど、小説なら芥川賞まちがいなし。とってもかわいらしい。 …

片づけばあさん対決 元祖はどっちだ?

長らく本棚の肥やしになっていた本を2冊紹介いたしましょう。漬物石にはなりそうもないですが、元気なばあさんの声に耳を傾けてみましょう。 おばあさんの知恵袋 桑井いね あたしゃ、明治生まれのおばあさんになりきって、この本を書いたのよ。食べものや道…