あれから30年 その後のミニマリスト

節約しすぎないシンプルライフ

NHKの快進撃はつづく

「これは経費で落ちません」

回によるばらつきはあれど、平均点の高かったドラマです。
とくに石鹸マイスターの回がよかったなあ。
観客をだましだまし話が進んでいき、最後にウルっとくる。ドラマの王道です。

パッとしないコミック版を、うまくアレンジしました。
レトロと経理という2つの軸が絶妙にミックスされてます。
ところどころ出てくる字幕、「経理部」というドア文字のデザイン、手作り石鹸
「うさぎを追うな」「イーブン」。

NHKはあっけらかんとパクります。経理部でのかけあいは、「時効警察」じゃないですか。
ただ、NHKはドラマで笑わすのが、もともと苦手です。有本マリナはミスキャストだし、ギャグも過剰。そこにラブコメを追加したので、バランスが崩れました。そのシーンは、CMだと思って、見なかったことに。

森若沙名子は制服姿がりりしく、麻吹美華はつんつるてんの私服がぴったりでした。
刑事コロンボ」みたいなシナリオライターの競作で、シーズン2を希望。


「サギデカ」

いっしゅんガキデカかと思ってしまいました。初回のゲストが泉ピン子。これは致命的、すぐにスイッチOFF。

2回目で盛り返しました。伊東四朗のボケっぷりがみごと。どちらも「おしん」の親なんだけど。

脇役がそろってました。定番の遠藤憲一麿赤児にとって代わった田中泯香川京子なんか、もう出てくるだけでいいドラマになってしまう。足立梨花だって、フィットしてましたよ。清水尋也(20歳)だけは役不足。新人刑事には、緒形拳にしごかれる嶋田久作(26歳、「大誘拐」)みたいなのを配置してほしい。

脚本の安達奈緒子は、「透明なゆりかご」(2018年)も書いている。大河ファンタジー精霊の守り人」から清原果耶、木村文乃と2連続での主役。年に1作ずつ、安達作品を放送してほしい。つぎの主役はだれかな?