困ったきょうだいがいると思い、不安になる自分は困ったちゃん?
きょうだいリスクとは
一人っ子には関係のない話ですが、きょうだいがいるといろいろと。なにしろ、兄弟は他人の始まり、という言葉もあるくらいですから。
同じ環境で育ったはずなのに、きょうだい間で格差ができてしまうことがあります。お金、仕事、伴侶の3つがそろった者と、そのいずれも持たない者と。
ニートで未婚の弟や姉がいても、親が生きているうちは問題となりにくい。親が防波堤の役割を果たし、彼らを養っているからです。
親をみとった後、持たざる者を養わなければいけないと不安になるきょうだいの気持ちを代弁したのが、きょうだいリスクなのです。
家族は「檻」なのか
どうかわかりませんが、この問題は家族関係、相続、介護の3つが混在しています。たとえば、
- 幼いころに受けたきょうだい差別が忘れられない。
- 長男だからと介護を押しつけられる。
- 早く家を出たものは親の介護から解放され、家に残ったものがそれを引き受ける。
- 独身だと甥や姪に高額なものをプレゼントできない。将来の介護を期待していると思われかねないから。
- ひきこもりの子が親の持ち家に住んでいたのに、遺産分割でもめ、家を売らなくてはならない。
お母さんは小さいころからお姉ちゃんばかりかわいがったのに、なんでみそっかす扱いされた私が介護をしなくちゃならないのよ、と思っても不思議ではありません。
不安を解消するためにできる4つのこと
身近なところでは、姉妹で将来いっしょに住もうと約束しているのがいます。どうせ亭主は先にいなくなりますからね。
さらに、遠い姉妹だけでなく、職場の後輩だった子とも似たような話をしているそうです。私は料理担当で、あなた掃除担当ねと。たとえ気休めでも、そういう会話を楽しめる人が家族の外側にいるのが、ハッピーということなんでしょう。
アメリカにもあるきょうだい格差
お金持ちの女性は、実質年収の4.7%を成人した子ども、孫、甥や姪、きょうだいに分け与えています。
しかし、親から金銭的な支援を受けると、どんどん貧乏になっていきます。親から現金をもらうと「弱い子がますます弱くなる」のは、日米に共通する法則のようです。
たとえば、お金持ちの両親が妹を甘やかして育てたケースです。住宅ローンを含め生活費まで肩代わりしています。一方、姉は早くに家を出て、起業し、資産家となりました。
妹は母親の資産が減るのを恐れ、母親に最低限の介護しか受けさせません。見かねた姉へのアドバイスは、
- リーダーとして率先して行動する。
- お母さんを助け、妹を許す。
- きょうだいへの憎悪や恨みは、あなたの幸せにつながらない。
この場合は、姉が資産家だったのでリスクとはなりませんでした。
さいごに
つとめていた会社がつぶれたとか、病気になったりであれば、まだ納得できるでしょう。しかし、給食費を不払いしても平気なタイプのきょうだいであれば、親を人質に取られたように感じてしまいます。そんな自分を責めてしまうかもしれません。