あれから30年 その後のミニマリスト

節約しすぎないシンプルライフ

祝、消費税アップ

秋には大きい台風が2つも上陸しましたね。そのどさくさにまぎれて消費税が10%にアップ。

定点観測の商品は、2段階で値上がりました。まず内税から外税になり8%アップ、それでも足りなかったようで定価までも値上げ。その結果、支払額は1か月ちょっとの間に15%も上がりました。現金のみなのでキャッシュバックはなし。お店への足が遠のきそうです。政府は、消費を抑制したいのですね。

 

9月は風台風で千葉県の送電線がずたずたに。屋根を飛ばされる家屋が多数。知事が不在だったり、自衛隊への救援要請が遅れたり。その教訓を生かして、台風19号では行政の対処が早かった。

それでもトラブルはありました。前日の夕方から、メールの遅配が発生。当日は、国土交通省のサイトにアクセスできなくなりました。雨量と水位のデータが読めないのです。いちばん重要な情報なのに。

荒川も利根川も満水でした。遊水地や放水路のおかげで、なんとか決壊をまぬがれました。でも、それは結果論。

茨城県の境町は、住民に広域避難を呼びかけました。利根川から水があれると、町の大半が水没するからです。

一方、東京の江東5区は何もせず。運を天に任せてしまいました。もし台風のスピードがもう少し遅かったら、荒川はどうなっていたやら。

 

対処法をまとめると、江東5区の場合、

  • 電車の運休が決まったら、動いているうちに遠くへ避難する。
  • とくに高齢者は、雨が降り出す前に。
  • 緊急避難するときは、てんでんこ。自分の身を守るのが先。年寄り(私も)は放置。
  • 籠城するなら、2週間分の水と食料を。ゼロメートル地帯では、排水するのに時間がかかる。

こんな感じでしょうか?


逃げた先が水没したのでは、シャレになりません。遠すぎては、たどり着けません。避難先を探すのは、ちょっと難題かも。

日本水没 (朝日新書)

追悼、吾妻ひでお

もう師走。冬支度も終えたので、今年を振り返ってみましょうか。
でも、1年近く前のことって、ほとんど覚えてないんですよね。
そんなわけで直近から。

10月13日、吾妻ひでお永眠。11月30日には、築地本願寺でファン葬がとり行われました。
「本日は絶好の失踪日和で」と笑わせる人や、萩尾望都新井素子の弔辞も。
吾妻ひでおさん、あなたはSFの人でした。(中略)あなたのSF作品に描かれる未来は、ある種のユートピアでした」とのこと。

吾妻はイタリアに縁があったようで、「失踪日記」がイタリアのマンガ賞であるGran Guinigi賞のRiscoperta di un’opera(再発見された作品)部門を受賞しています。イタリア語版も今年出版されたようです。

失踪日記【電子限定特典付き】

東京は練馬区というところに、大泉学園という町があるんですが、素子さんもあじま先生もそこの住人です。かつては望都さんも住んでいました。九州出身の望都さんと、北海道出身のあじま先生が大泉学園で出会ったのです。のちに「愛の コスモ・アミタイツ・ゾーン」という作品を合作しました。

吾妻ひでお大全集 (奇想天外 臨時増刊号)

合掌

NHKの快進撃はつづく

「これは経費で落ちません」

回によるばらつきはあれど、平均点の高かったドラマです。
とくに石鹸マイスターの回がよかったなあ。
観客をだましだまし話が進んでいき、最後にウルっとくる。ドラマの王道です。

パッとしないコミック版を、うまくアレンジしました。
レトロと経理という2つの軸が絶妙にミックスされてます。
ところどころ出てくる字幕、「経理部」というドア文字のデザイン、手作り石鹸
「うさぎを追うな」「イーブン」。

NHKはあっけらかんとパクります。経理部でのかけあいは、「時効警察」じゃないですか。
ただ、NHKはドラマで笑わすのが、もともと苦手です。有本マリナはミスキャストだし、ギャグも過剰。そこにラブコメを追加したので、バランスが崩れました。そのシーンは、CMだと思って、見なかったことに。

森若沙名子は制服姿がりりしく、麻吹美華はつんつるてんの私服がぴったりでした。
刑事コロンボ」みたいなシナリオライターの競作で、シーズン2を希望。


「サギデカ」

いっしゅんガキデカかと思ってしまいました。初回のゲストが泉ピン子。これは致命的、すぐにスイッチOFF。

2回目で盛り返しました。伊東四朗のボケっぷりがみごと。どちらも「おしん」の親なんだけど。

脇役がそろってました。定番の遠藤憲一麿赤児にとって代わった田中泯香川京子なんか、もう出てくるだけでいいドラマになってしまう。足立梨花だって、フィットしてましたよ。清水尋也(20歳)だけは役不足。新人刑事には、緒形拳にしごかれる嶋田久作(26歳、「大誘拐」)みたいなのを配置してほしい。

脚本の安達奈緒子は、「透明なゆりかご」(2018年)も書いている。大河ファンタジー精霊の守り人」から清原果耶、木村文乃と2連続での主役。年に1作ずつ、安達作品を放送してほしい。つぎの主役はだれかな?

祝、消費税アップ

軽減税率やらポイント還元への対応がいやで廃業した人もいるらしい。なんとも、めでたや税率アップ。

ひところ、リフレとかいうワードがはやっていたけど、あれはどうなったのか。ちかごろ、あまり聞かない。インフレ率2%が目標とか、小学生みたいな発言もあったなあ。

アヘノミクス以降、実出費をざっくり計算してみたら、我が家のインフレ率は3%ほどだった。世間で出回っている経済指標より、だいぶ上を行く。ドルの上昇と原油高が効いた。

庶民にとって、インフレは大敵ですよ。オイル・ショックを経験した私が言うのだから、間違いない。消費税アップは、すなわち物価の上昇。いいことなど、ひとつもない。

ショック・アブソーバーとしてポイント還元がある。せっかくだから、利用しましょう。メインで使っているお店は、5%還元なので、年間ではかなりのポイント数になるもよう。還元率をさらにアップさせるために、会費なしのゴールド・カードに変更しておいた。うまくいけば、年間平均の還元率が2%を超えるかもしれない。

だけど、自動車が対象除外になっているじゃないか。買い替えに備えて保持していたカードも、もう要らない。改悪に改悪を重ね、国内旅行傷害保険サービスさえもなくなってしまった。過去の遺物で、発掘する価値もなし。

いまや年寄りでも、イオンか楽天のカードくらいは持っている。もし、まだならポイント還元の受け皿として、オリコ、リクルート、エポスあたりが基本だろう。自分の親なら、家族カードを持たせてもいいのだが、どんな使い方をされるか不安。

それなら、いっそのこと「ANA VISAプリペイドカード(チャージ限定型)」にチャージしてあげよう。チャージする方のクレジット・カードのポイントがもらえるし、プリペイドカードで支払えばマイルが貯まる。これで2重取り。家族なら、そのマイルをもらえるので、ムダにならない。

このプリペイドカードは、もちろんポイント還元あり。これで3重取り。ただ、どこかに落とされると困る。カードでの支払いを止めることはできても、チャージしたお金は戻らない。ちまちまチャージしてあげれば、限度いっぱい使えるクレジット・カードよりも安心かな。

海外に負けてる大河ドラマ

711にハッカーとおぼしきやからが攻め込み、カンタブリア海に叩き落されそうになったイベリ子豚。2段階認証でレコンキスタを試みるも、失地回復に1492日はかかりそう。そう予想していたら、さっさと白旗。みごとな負けっぷりです。

タイミングよくBSで「イサベル~波乱のスペイン女王~」を放送中。フランスに攻め込まれるアラゴンの王子と、後継者の地位を確保したいカスティーリャ王女が結婚し、すったもんだするドラマです。イサベルが戴冠した1474年、日本では応仁の乱のさなか、一休さんの時代です。

聞きなれない地名が乱舞し、地図を見ないと、だれがどこにいるのかわかりません。日本の長久手、三方ヶ原みたいなものでしょうか。

70年代の大河ドラマは傑作が多く、80年代の朝ドラも楽しめた。やがてドラマの盛隆はアジアへと移行。韓流ブームが去った後は、東南アジアのレベルが上がったそうです。

中国の歴史ものはスケールが大きく、じじいの腹芸やら100万人がぶつかりあう戦場とか、ちょっと日本は太刀打ちできません。ところが女が出てくると、いきなりグダグダに。大奥ものを見慣れた当方には、鑑賞にたえません。ところが、「ミーユエ」の厚化粧と演説には、脱帽。ついに女ものの宮廷ドラマまでも中国に抜かれてしまいました。ショック。

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これに対抗できるのは、もうアニメしかありません。十二国記 風の万里 黎明の空」景王を大陸の人たちにぜひ見せたい。

ちなみに「ミーユエ」には、「キングダム」でおなじみの蒙驁将軍も登場します。

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