他の人がもらっている年金額など気にせず、たのしい年金生活を
都合の悪いことは、なかったことにする。なかなかマネできない処世術です。具体例を思い浮かべても、思いつきません。ところがニュースで目撃。これですよ、これ。
「高齢社会における資産形成・管理」を読みましたが、データもよくまとまっています。学生のレポートなら、満点ではないでしょうか。平均値を示しながら、平均にとらわれず、自分の場合はどうなのか、見える化しましょうと。
つみたてNISAは、今までなかったものです。新しい仕組みを作るのは大変だったでしょう。そういう制度を用意しておいて、年金で生活費がすべてまかなえるわけではないので、つみたてNISAをうまく活用してくださいと、述べているわけです。金融庁はいい仕事してますね。
気になる点は、年金を19万円もらっている人でも、月に5万円不足するので、貯蓄から取り崩しています、という事実です。老後が30年あると仮定すると、1800万円必要になると。
年金が19万円なら、その予算で暮らせばいいだけです。そうすれば貯蓄ゼロでも問題ありません。実際は、家のメンテナンスや医療などにお金がかかるので、予備費が必要ですが。
私も、かんたんなキャッシュフロー表を書いたことがあります。しかし、いつ病気して、いつお迎えが来るのか予想できないので、いくら資金繰りを考えても、絵に描いた餅でした。
さて、本レポートは金融サービスを提供する側の視点でまとめられています。これをベースに消費者庁と合力して、消費者視点からのレポートを作ってほしいですね。がんばれ、公務員。